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タイトル |
【第1話】 志野の発生はいつ頃、どこで? |
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志野茶碗の発生を知る手がかりとして主に四つの 方法があります。
<1>遺跡の発掘調査による資料 <2>地元の文献や伝承 <3>茶会記などの記録 <4>年記、窯印など
これらを総合的に判断しますと、志野の発生は永禄の終わり 頃で、天正時代の始めにかけて美濃の大萱窯下窯(おおがやかましたがま)・牟田洞窯(むたぼらがま)で完成したと考えられています。制作の最終年代はいろいろ説がありますが、慶長(1595〜1614)〜元和(1615〜1624)末ころまで作られたのではないかとの説を採用したいと思います。
美濃古陶を生みだした陶工は瀬戸の伝統技術を代々受け継いだ名家の陶工達でした。窯の経営者は窯大将と呼ばれ当時の花形産業のオーナーとして尊敬されていました。 桃山の志野はこの窯大将と言われる名工によって作られたと 考えられます。 |
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